2008年01月23日

三郷生活保護裁判 第2回口頭弁論

 本日、三郷生活保護裁判の第2回口頭弁論が行なわれました。裁判についての詳細は下記サイトを参照して下さい。

三郷生活保護裁判 1(法学館憲法研究所)
埼玉県三郷市水際作戦国賠訴訟初公判 関連ニュース(薔薇、または陽だまりの猫)

 51の傍聴席に69名が集まりました。ほとんどは原告支援者でしょうか。抽選となりましたが、私は運良く当選し、はじめて裁判を傍聴することができました。

 裁判はまず、第3回口頭弁論の日程調整から始まりました。被告側(三郷市)は原告から出された資料を精査するため、5月の連休明けを要望しました。これには傍聴席から非難のため息が漏れました。まったくふざけた話です。裁判長から4月23日が提案されると、こんどは「4月30日では…」と食い下がります。これには傍聴席も失笑です。裁判長もまともに取り合わず、日程は4月23日に決定しました。

 日程調整終了後、原告側の要旨説明が始まりました。パワーポイントを用いて説明が進みます。その内容は最後にごく簡単ですがまとめたので参照して下さい。ここでは、私も知らなかった統計資料に触れておきます。

 生活保護の窓口規制(水際作戦)、保護開始後の追い出し(硫黄島作戦)といえば北九州市が有名です。生活保護を「辞退」した男性のミイラ化した遺体が発見され、「おにぎり食べたい」などと日記に残していたというニュースは記憶に新しいところです。

 生活保護の相談に来た人のうち、申請にまでいたった割合を「申請率」というそうです。申請率が低いということは、福祉事務所の窓口で門前払いをしているということです。

 全国で30.6%、埼玉県41.8%、北九州20.8%、そして三郷市は何と13.2%!!あの北九州より低い水準なのです。三郷市の生活保護行政にまつわる、死者・自殺者が確認されていないのは奇跡的に思えてきます。

■三郷生活保護裁判 第3回口頭弁論
日時:2008年4月23日 9:50〜10:20
場所:さいたま地方裁判所 105法廷
※傍聴券の抽選は9:30から行われると思います。


----------(以下原告側資料をもとに、あめ男が作成)----------
■原告第2準備書面の要旨
被告(三郷市)は、
1)原告らの生活保護申請を、約1年半に渡り繰り返し拒否し(窓口規制)、
2)保護開始後、住宅費を支給せず、誤った指導により市外へ転居させて、わずか2ヶ月あまりで保護を打ち切り(保護開始後の老い出し行為)、
3)違法な追いだし行為を隠蔽するため、原告らの転居を葛飾区へ通知せず、葛飾区での保護申請を禁止した。

■被告(三郷市)の反論
1)原告らは、生活保護の相談に来ただけであり申請はなかったし、平成18年6月に弁護士が同行して申請するまでは、そもそも保護状態になかった。
2)市外への転居指導など誤った指導はしていない。
3)転出の通知は不要な場合であり、葛飾区での生活保護申請を禁止したこともない。

■原告側の立証
以下原告A(男性・世帯主)、原告B(女性・Aの配偶者)とする。
○申請はなかったのか?→遅くとも2005年2月1日には申請を行なった。
 病院職員に生活保護を受けることを勧められた原告Bは、2月1日に生活保護申請を行なった。翌2月2日、原告Bから「申請させてもらえなかった」ことを聞いた病院職員は、福祉事務所に電話を入れ、原告Bが就労困難であること、原告らの窮状などを伝えている。
⇒病院職員が電話を入れたことは三郷市の面接記録票に残されている。
○保護状態になかったのか?
・原告A→白血病治療中
・原告B→医師から「就労困難」との診断を受けていた。
・長男→2005年1月から就労していた。(世帯唯一の収入で月7万円)
・自動車の保有は要保護性を否定する理由にはならない。(平成13年4月18日岡山県知事採決)
・アパートの家賃・その滞納は要保護性を否定する理由にならない。
○市外への転居指導などしていない
 「市外への転居を求められている」旨が、2006年8月14日の病院ケースワーカーの記録に残されている。
○葛飾区での生活保護申請を禁止したことはなかったのか?
 「葛飾区で生活保護申請禁止されている」旨が、2006年9月11日の病院ケースワーカーの記録に残されている。
----------(以上原告側資料をもとに、あめ男が作成)----------



■関連投稿
三郷市生活保護裁判を支援する会
三郷生活保護国家賠償請求 第2回口頭弁論

■参照サイト
CW-Note
筍ENTの呟き
反貧困でつながろう
ウーツー(CDレビューア)
『海舌』the Sea Tongue by Kaisetsu


posted by あめ男 at 18:47| Comment(0) | TrackBack(1) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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三郷生活保護裁判
Excerpt: 三郷市に住んでいたある家族は、生活保護申請を何度も断られ続け、受理された途端に今度は転居を強制され保護を打ち切られた。昨年この家族は三郷市に対し損害賠償を求めて提訴した。 このニュースは昨年貼り付けた..
Weblog: 不条理日記
Tracked: 2008-02-23 19:13
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