2008年01月04日

線路と娼婦とサッカーボール

 正月休みの最終日、「線路と娼婦とサッカーボール」を観てきました。以下のような作品です(公式サイトから引用)。

----------(引用ここから)----------
 グアテマラ・シティの線路(リネア)と呼ばれる貧民街の娼婦たちが、サッカー・チームを結成して、差別を初めとする社会問題を提起していく実話である。
(中略)
 さまざまな境遇から、リネアに集まった彼女たちは、2ドル半という少ない報酬で仕事をするのだが、この地区ではヒモなしでやっていけるという自由に誇りを持っている女性たちであるのだ。しかし、男たちの暴力や警官の賄賂の要求、周辺の偏見に対して、自己を主張していこうとする彼女たちは、サッカー・チームを結成することで、社会への発言権を確保していくのだ。しかし、良識派の抗議から、大会への参加を拒否される。それにもめげず、「リネア・オールスターズ」は、マスコミを巻き込みつつ、国内外への反響を拡大し、連敗中のチームの初勝利に向け、チームワークを高めていくのである。
----------(引用ここまで)----------


 一番印象に残ったシーンは、警察チームと対戦した時のハーフタイムインタビューで警察チームのメンバーが「対戦相手に警察を選んだのは良かったわね。警察も嫌われ者だから」というところ。それを聞いて吹き出す彼女たちと一緒に私も笑いました。

 彼女たちに対する市民の「差別」の眼は、序盤から終盤まで一貫して変わることはありません。これはグアテマラに限らず世界共通の普遍的なテーマです。そこに彼女たちの生の叫び声が加わってこの作品はかたち創られていきます。

 様々な切り口がありますが、私はこの作品を日本に引き要せて考えました。彼女たちの行動は、グアテマラではテレビのニュースとして報道されたようです。はたして日本で彼女たちのような行動を行なった場合、テレビで報道されるでしょうか。

 何事もなかったように無視されるのでは、という疑念は拭えません。SWASH(Sex Work and Sexual Health)のような団体があることを考えると、すでに違う形で行動は起こされていているけども、マスコミからは無視され、私たちに知らされていないだけなのかも知れません。

 考えさせられますが、楽しめるドキュメンタリー作品です。東京ではシアターN渋谷で1/18まで上映しています。


ラベル:娼婦 SWASH
posted by あめ男 at 00:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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