2008年11月30日

三郷生活保護裁判 第6回口答弁論

 報告が遅くなりましたが、11月26日に行われた三郷生活保護裁判第6回口答弁論に行ってきました。

 9時半頃さいたま地裁に到着しましたが、見た目に傍聴券の抽選を待つ人の列が少ないです。傍聴席は43席。間もなく抽選が始まるにも関わらず、私が並んだ時点では定数に満たないように見えます。最終的に51名からの抽選となりました。少ないですね。低倍率の中、無事当選です。

 抽選待ちのとき裁判所職員からアナウンスがありました。今回は傍聴席を43席から47席に増やしたとのこと。うーん、傍聴できる人数が増えるのはうれしいのですがちょっと複雑です。というのも、傍聴席が増えたのは、報道関係者席を減らしたからに違いないのです。

 実際裁判所内で確認したら、報道関係者席は1席となっていました。しかも空席。第3回目以降、報道関係者を見かけなくなりました。せめて埼玉新聞くらいには追いかけてほしいものです。うーん、マスコミに働きかけるにはどのようなことをしたらいいのでしょうか。

 さて、今回の口答弁論における原告側の目的は争点の整理です。なぜわざわざ「争点の整理」を行わなければならないかというと、三郷市側が争点をずらした回答に終始しているためです。

 私が投稿した第2回から第4回の口答弁論の報告を見直すと、原告側はあらゆる証拠や客観事実を示しながら、法と判例に照らして陳述しています。しかし三郷市側は「担当職員は要保護状態にあるという認識を持たなかった」というように、「職員の認識」という「客観的」「具体的」とはほど遠い回答しか示しません。無意識なのか確信犯なのかわかりませんが、三郷市側の陳述が原告側とずれているため、裁判は一向に進展がありません。そこで「この裁判の争点はどこにあるのか」を明らかにするために、今回「争点の整理」を行うことにしたのです。

 今回の「争点の整理」は生活保護受給開始前に絞っています。各論はこれまでに述べられていることなので、私のこれまでの投稿を参照して下さい(次回口答弁論では損害賠償についての論点整理をするとのこと)。

 原告の主張はシンプルです。要保護状態にあるかは、面接を担当した職員の「認識」によって判断されるのではなく、生活保護申請後に行われる「要否判定」において客観的・具体的事実をもとに判断されるものだということです。

 さてさて、今回も三郷市側弁護士がやってくれました。私の報告でも触れましたが、前回(第5回口答弁論)の終盤に裁判長が、「保護の必要性を認めなかった平成17年と保護を開始した平成18年では、どのような事情の変化を認めて保護開始の判断をしたのか?」と三郷市側に確認していました。

 それについて三郷市側は書面で回答したようなのですが、裁判長によると「聴いたことの回答になっていないよね」「私が三郷市側に確認した内容を原告側は理解しているのに、当事者のあなた達は理解していないようだ」ということらしい。裁判長、そうとう苛ついている様子です。

 裁判終了後の報告集会での話によると、このように裁判長が詰め寄るのは異例のことらしい。しかも詰め寄った裁判長に対して三郷市側弁護士は、「私は理解していたのですが、三郷市側関係者のメモに従って文書を作成した」と答えたのです。

 おいおい、「代理人のオレのせいじゃないよ。被告本人がわかってなかったんだよ」って、代理人であり専門家である弁護士が、依頼主で門外漢の被告に責任押し付けんなよ。何やってんだよ!!

 やはり三郷市は代理人の選択を誤ったようです。

 さて、次回の口答弁論は2月18日。寒さはピークを迎えますが、多くの方に集まっていただきたいですね。


■三郷市生活保護裁判第6回口頭弁論
日時:2009年2月18日(水) 10:00〜
場所:さいたま地方裁判所 101法廷
※傍聴券の抽選は9:30から行われます。

■報告集会
裁判終了後、報告会が埼玉弁護士会館で報告集会が行われます。
傍聴券の抽選に漏れた方はこちらにどうぞ。

埼玉弁護士会館
〒330-0063
埼玉県さいたま市浦和区高砂4-7-20
048-863-5255

■関連投稿
三郷市生活保護裁判を支援する会
三郷生活保護国家賠償請求 第2回口頭弁論
三郷生活保護裁判 第2回口頭弁論
三郷生活保護裁判 第3回口頭弁論
三郷生活保護裁判 第4回口頭弁論
三郷生活保護裁判 第5回口頭弁論

■参照サイト
労働組合って何するところ?『三郷生活保護裁判第六回口頭弁論』


posted by あめ男 at 23:06| Comment(2) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。「労働組合って何するところ?」のみどりです。今回も傍聴お疲れ様でした。
報道席が埋まらないことは私も気になっていて、支援する会の事務局の人に何か対策はないのかと聞いてみたのですが、事務局では報道にはあまりに拘らず、支援者を増やしていくことを重視して活動していくそうです。ですが、中心が労働組合ということもあって、平日の傍聴に集まるのはなかなか難しいようです……平日に動ける支援者の方にはやはりご高齢の方が多いので、寒くなるとお体が心配ですし……
証人調べが始まるという夏頃には報道関係者も関心を取り戻してくるかもしれませんので、その頃に何か働きかけができるといいかもしれませんね。でも、注目されることが生活保護バッシングにつながる危険性もありますので、慎重にやり方を考えていかなければならないと思います。
これからもよろしくお願いします。
Posted by みどり at 2008年12月01日 09:28
>みどりさん
コメントありがとうございます。
そうなんです。平日の傍聴って難しいですよね。
事務局の方針は現実的だと思います。
私自身は傍聴以外の具体的行動はほとんど取れていないのですが、これだけは何とか続けていくつもりです。
今後ともよろしくお願いします。

Posted by あめ男 at 2008年12月06日 01:23
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