2009年10月03日

三郷生活保護裁判 第10回口答弁論

 2週間以上経過してしまいましたが、9月16日に三郷市生活保護裁判第10回口頭弁論が行われました。残念ながら仕事の都合で傍聴できなかったので、みどりさんのブログで確認させてもらいました。

労働組合って何するところ?『三郷生活保護裁判第十回口頭弁論』

 裁判のポイントのひとつは、弁護士が同行してようやく三郷市側が生活保護申請を認めた、2006年6月21日以前から原告は要生活保護状態にあったということの認定ですが、そこに至るまで三郷市側がどのような対応を行ったか、時間を追って確認したようです。

 この間の裁判では書面の内容確認が続いていたため、傍聴しているだけではなかなか裁判の進み具合はわかりませんでした。現在は原告側の書面・証拠は出し尽くしたため、今後は裁判に証人が呼ばれるということです。新たな展開が見られるかもしれません。


■三郷市生活保護裁判第11回口頭弁論
日時:2009年12月16日(水) 10:00〜
場所:さいたま地方裁判所
※傍聴券の抽選は9:30から行われます。

■報告集会
裁判終了後、報告会が埼玉弁護士会館で報告集会が行われます。
傍聴券の抽選に漏れた方はこちらにどうぞ。

埼玉弁護士会館
〒330-0063
埼玉県さいたま市浦和区高砂4-7-20
048-863-5255

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三郷生活保護裁判 第9回口頭弁論

■参照サイト
労働組合って何するところ?『三郷生活保護裁判第十回口頭弁論』
posted by あめ男 at 12:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月27日

三郷生活保護裁判 第9回口答弁論

 6月24日に行われた、三郷生活保護裁判第9回口頭弁論を傍聴してきました。

 傍聴席は報道関係者席を準備しなくなったため48席。傍聴希望者は40名だったため、前回に引き続き抽選はありませんでした。その後2名の方が遅れて来たため、最終的には42名が傍聴しました。これまでは三郷市関係者や一般の傍聴者と思われる方もいたのですが、今回はほとんど支援者の方で占められているようです。

 今回の口頭弁論は大きな変化を見せました。これまで定番となっていたパワーポイントを使用した論述が行われません。いやそれどころか、次回までに準備する資料を裁判長・原告弁護士・被告弁護士の3者で確認し、日程調整をして口頭弁論は終了してしまいました。

 「これじゃどんな傍聴記を書けばいいんだ」と正直思ったのですが、終了後の弁護士会館での報告会で、この間の大きな動きについて説明がありました。

 これまでは事実確認をしながら三郷市の責任を追及する『責任論』を展開してきたわけですが、今回からは原告が被った損害を確定していくための『損害論』に切り替えたのです。

 というのも、原告の責任論に対し三郷市側はまともに答えず、論点がすれ違った状態が続いてきました。このすれ違いに対し原告側は論点整理を裁判長に提案し、裁判長も三郷市側に原告の主張(責任論)に対して答えるよう求めました。

 しかし裁判長の斡旋があったにもかかわらず、相変わらずのすれ違い回答を行ってきたため「こりゃダメだ」と原告側は判断し、損害論に舵を切ったということです。

 裁判中3者で確認していたのは、原告側が損害額について再計算を始めていて、最終的な賠償額に関する資料をいつまでに揃えられるか、そのためには次回口頭弁論の日程はいつがいいのか、ということだったのです。

 損害論に入ったことにより、一審の結審が近づいたといえます。報告会では年内に結審する見通しが述べられていました。最終弁論には報道関係者も来るでしょう。

■三郷市生活保護裁判第10回口頭弁論
日時:2009年4月22日(水) 10:00〜
場所:さいたま地方裁判所 101法廷
※傍聴券の抽選は9:30から行われます。

■報告集会
裁判終了後、報告会が埼玉弁護士会館で報告集会が行われます。
傍聴券の抽選に漏れた方はこちらにどうぞ。

埼玉弁護士会館
〒330-0063
埼玉県さいたま市浦和区高砂4-7-20
048-863-5255

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■参照サイト
労働組合って何するところ?『三郷生活保護裁判第九回口頭弁論』
posted by あめ男 at 17:25| Comment(1) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月17日

2つの裁判その後

 仕事に追われて更新するゆとりがなかった。ようやくプロジェクトがひと区切りついたので、私が追っている2つの裁判について簡単に報告したい。


【三郷生活保護裁判 第8回口答弁論】

 4月22日に三郷生活保護裁判第8回口頭弁論が行われましたが、前回に引き続き参加することができませんでした。今回も裁判の経過はみどりさんのブログで確認されてもらいました。

労働組合って何するところ?『三郷生活保護裁判第八回口頭弁論』

 相変わらず原告側と三郷市側の答弁がかみ合っていないようです。まぁ、かみ合ってしまっては三郷市側に不利な状況になるだろうから、進行協議が行われても確信犯のすれ違い答弁を続けるかもしれませんね。

■三郷市生活保護裁判第9回口頭弁論
日時:2009年6月24日(水) 11:00〜
場所:さいたま地方裁判所

■報告集会
裁判終了後、報告会が埼玉弁護士会館で報告集会が行われます。
傍聴券の抽選に漏れた方はこちらにどうぞ。

埼玉弁護士会館
〒330-0063
埼玉県さいたま市浦和区高砂4-7-20
048-863-5255

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■参照サイト
労働組合って何するところ?『三郷生活保護裁判第八回口頭弁論』


【爪のケアをめぐる裁判】

 3月30日に一審判決が下され、懸念していた通り有罪判決が下された。

北九州八幡東病院の高齢者虐待:患者つめはぎ有罪 「傷害」と認定、被告涙(2009/03/30毎日)

 状況は厳しい。支援が広がることが重要だが、メディアで大々的に取り上げられなければ一審判決を覆すのは難しいだろう。「ザ・スクープ」に続き、サンデープロジェクトの大谷昭宏のコーナーで取り上げられないだろうか。

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上田里美さんは冤罪です

posted by あめ男 at 18:59| Comment(1) | TrackBack(3) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月28日

上田里美さんは冤罪です

 3月7日に行われた看護フォーラムでの川島みどり先生(健和会臨床看護学研究所所長・日本赤十字看護大学教授)の講演において、2007年6月に北九州八幡東病院で起こった「患者の爪はがし」と報道された事件は、爪のケアをしただけの冤罪であったという報告は衝撃的だった。

 川島先生は事件後の報道に違和感を覚え、自身で情報収集した末に「これは冤罪だ」と判断したということだ。現在福岡地裁小倉支部で行われている裁判では、弁護側の証人として出廷しているという。

 私は当初のマスコミ報道を鵜呑みにしていた。

---------------(引用ここから)---------------
看護課長、お年寄り3人の足からつめはがす 北九州の病院(2007/06/26朝日)

 北九州市八幡東区の北九州八幡東病院(木元克治院長、480床)で、病棟の看護師の責任者である看護課長の女性(40)が、少なくとも3人の入院患者の足のつめをはがしていたことがわかった。病院は16日付で看護課長を自宅謹慎とし、26日にも県警に傷害容疑で告発する方針。

 病院や関係者によると、6月8日から15日にかけて、介護保険適用の療養病床の病棟に入院している70代から90代の患者4人(男性1人、女性3人)の足のつめに異常が見つかった。脳梗塞(こうそく)の後遺症がある人や、認知症で足が不自由な人も含まれていたという。

 看護課長は病院の事情聴取に対し、このうち男性患者の左足のつめ2枚、女性患者の両足のつめ4枚、別の女性患者の右足のつめ2枚をはがしたことを認めたという。

 病院は、看護課長がつめにワセリンを塗って軟化させ、ピンセットではがしていたとみている。いずれも医師の指示はなかった。関係者によると、つめをはがされて悲鳴を上げていた患者もいたという。

 病院は「看護課長が精神的に混乱している」として、動機については、はっきり聞けていないとしている。
---------------(引用ここまで)---------------


 テレビではこんなコメントが放送されていた。当時の状況を表している。

「この看護師は心が病んでいる」(ワイドショー通信簿)

 このような状況の中、検証報道をテレビ朝日の「ザ・スクープ」が行った。動画が公開されているので確認してほしい。これ以上の説明は不要だろう。

看護師は患者の爪をはがしたのか…“虐待事件”の真実(2008/05/18テレビ朝日)

 看護業界では川島先生だけでなく、日本看護協会も虐待ではなくケアであるとする見解を公表している。

北九州市「認知症高齢者の爪はがし事件」に関する日本看護協会の見解

 この裁判の一審判決が3月30日に下される。この裁判について私には情報がほとんどない。どのような判決が出されるのか予想がつかないが、ネット上で集めた僅かな情報からは楽観できない状況にあると思われる。「ザ・スクープ」放送後の報道でも「虐待」を印象づけるような報道がされているからだ。

「つめはぎ虐待」無罪主張 元看護課長、地裁小倉支部(2008/10/06共同)
「つめはがしで現実逃避」 元看護課長に検察側指摘(2008/10/06共同)

 東京在住の私が福岡地裁へ傍聴へ行くのは難しいが、この裁判の行方を今後も追っていく。
タグ:虐待 ケア 冤罪
posted by あめ男 at 02:29| Comment(13) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月02日

三郷生活保護裁判 第7回口答弁論

 2週間が経過しようとしていますが、2月18日に行われた三郷生活保護裁判第7回口頭弁論について報告します。と言いたいところなのですが、今回は仕事のため傍聴することができませんでした。裁判の経過についてはみどりさんのブログをご確認下さい。

労働組合って何するところ?『三郷生活保護裁判第七回口頭弁論』

 前回に引き続き、争点整理が行われたようですね。これまで三郷市側のすれ違い答弁で遅々として進まない状況でしたが、次々回の口頭弁論までの間に争点整理を行うことが裁判官により決められたということです。これまでとは違った展開を期待したいですね。

 自分のことは棚に上げてしまいますが、傍聴者減少に歯止めがかからなかったのが残念です。ついに抽選なしになってしまうとは。次回は4月22日。何とか予定を調整したいです。


■三郷市生活保護裁判第8回口頭弁論
日時:2009年4月22日(水) 10:00〜
場所:さいたま地方裁判所 101法廷
※傍聴券の抽選は9:30から行われます。

■報告集会
裁判終了後、報告会が埼玉弁護士会館で報告集会が行われます。
傍聴券の抽選に漏れた方はこちらにどうぞ。

埼玉弁護士会館
〒330-0063
埼玉県さいたま市浦和区高砂4-7-20
048-863-5255

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三郷生活保護裁判 第6回口頭弁論

■参照サイト
労働組合って何するところ?『三郷生活保護裁判第七回口頭弁論』
posted by あめ男 at 20:15| Comment(0) | TrackBack(1) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月30日

三郷生活保護裁判 第6回口答弁論

 報告が遅くなりましたが、11月26日に行われた三郷生活保護裁判第6回口答弁論に行ってきました。

 9時半頃さいたま地裁に到着しましたが、見た目に傍聴券の抽選を待つ人の列が少ないです。傍聴席は43席。間もなく抽選が始まるにも関わらず、私が並んだ時点では定数に満たないように見えます。最終的に51名からの抽選となりました。少ないですね。低倍率の中、無事当選です。

 抽選待ちのとき裁判所職員からアナウンスがありました。今回は傍聴席を43席から47席に増やしたとのこと。うーん、傍聴できる人数が増えるのはうれしいのですがちょっと複雑です。というのも、傍聴席が増えたのは、報道関係者席を減らしたからに違いないのです。

 実際裁判所内で確認したら、報道関係者席は1席となっていました。しかも空席。第3回目以降、報道関係者を見かけなくなりました。せめて埼玉新聞くらいには追いかけてほしいものです。うーん、マスコミに働きかけるにはどのようなことをしたらいいのでしょうか。

 さて、今回の口答弁論における原告側の目的は争点の整理です。なぜわざわざ「争点の整理」を行わなければならないかというと、三郷市側が争点をずらした回答に終始しているためです。

 私が投稿した第2回から第4回の口答弁論の報告を見直すと、原告側はあらゆる証拠や客観事実を示しながら、法と判例に照らして陳述しています。しかし三郷市側は「担当職員は要保護状態にあるという認識を持たなかった」というように、「職員の認識」という「客観的」「具体的」とはほど遠い回答しか示しません。無意識なのか確信犯なのかわかりませんが、三郷市側の陳述が原告側とずれているため、裁判は一向に進展がありません。そこで「この裁判の争点はどこにあるのか」を明らかにするために、今回「争点の整理」を行うことにしたのです。

 今回の「争点の整理」は生活保護受給開始前に絞っています。各論はこれまでに述べられていることなので、私のこれまでの投稿を参照して下さい(次回口答弁論では損害賠償についての論点整理をするとのこと)。

 原告の主張はシンプルです。要保護状態にあるかは、面接を担当した職員の「認識」によって判断されるのではなく、生活保護申請後に行われる「要否判定」において客観的・具体的事実をもとに判断されるものだということです。

 さてさて、今回も三郷市側弁護士がやってくれました。私の報告でも触れましたが、前回(第5回口答弁論)の終盤に裁判長が、「保護の必要性を認めなかった平成17年と保護を開始した平成18年では、どのような事情の変化を認めて保護開始の判断をしたのか?」と三郷市側に確認していました。

 それについて三郷市側は書面で回答したようなのですが、裁判長によると「聴いたことの回答になっていないよね」「私が三郷市側に確認した内容を原告側は理解しているのに、当事者のあなた達は理解していないようだ」ということらしい。裁判長、そうとう苛ついている様子です。

 裁判終了後の報告集会での話によると、このように裁判長が詰め寄るのは異例のことらしい。しかも詰め寄った裁判長に対して三郷市側弁護士は、「私は理解していたのですが、三郷市側関係者のメモに従って文書を作成した」と答えたのです。

 おいおい、「代理人のオレのせいじゃないよ。被告本人がわかってなかったんだよ」って、代理人であり専門家である弁護士が、依頼主で門外漢の被告に責任押し付けんなよ。何やってんだよ!!

 やはり三郷市は代理人の選択を誤ったようです。

 さて、次回の口答弁論は2月18日。寒さはピークを迎えますが、多くの方に集まっていただきたいですね。


■三郷市生活保護裁判第6回口頭弁論
日時:2009年2月18日(水) 10:00〜
場所:さいたま地方裁判所 101法廷
※傍聴券の抽選は9:30から行われます。

■報告集会
裁判終了後、報告会が埼玉弁護士会館で報告集会が行われます。
傍聴券の抽選に漏れた方はこちらにどうぞ。

埼玉弁護士会館
〒330-0063
埼玉県さいたま市浦和区高砂4-7-20
048-863-5255

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三郷生活保護裁判 第2回口頭弁論
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三郷生活保護裁判 第5回口頭弁論

■参照サイト
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posted by あめ男 at 23:06| Comment(2) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月26日

三郷生活保護裁判 第5回口答弁論

 9月24日に三郷生活保護裁判第5回口答弁論が行われました。が、今回は仕事でトラブルが発生したため傍聴に行くことができませんでした。とういわけで、裁判の様子はいつも詳細なレポートをしてくれるみどりさんのブログでご確認下さい。


労働組合ってなにするところ?『三郷生活保護裁判第5回口頭弁論』


 今回は吉永純花園大学准教授の意見書にもとづく主張が行われたようですね。これまで主張してきた内容を、吉永准教授の意見書で補強したということでしょう。

 注目すべきは、裁判長が三郷市に対して意見を求めたということですね。保護の必要性を認めなかった平成17年と保護を開始した平成18年では、どのような事情の変化を認めて保護開始の判断をしたのか?

 この点について、原告側は同じ状況であったと主張しています。つまり「平成17年は原告一人でやってきたから適当にあしらったけど、平成18年は弁護士の付き添いがあったから保護申請を認めたんでしょ?」ということ。

 これまで裁判長がしゃべるのは日程調整の時だけだったので、何を考えているか見えなかったのですが、一応原告側の書面には目を通しているようです。まともな判断を期待します。

 しかし傍聴希望者50人程度とは気掛かりです。前回私が抽選に漏れたときは77人でした。それに相変わらず記者席は空席のよう。この零細ブログを見て興味を持った方は、ぜひ次回公判に足を運んでください。で、次回日程は11月26日。もちろん休みを取って傍聴するつもりですが、急なトラブルが発生しないことを祈ります。


■三郷市生活保護裁判第6回口頭弁論
日時:2008年11月26日(水) 10:00〜
場所:さいたま地方裁判所 101法廷
※傍聴券の抽選は9:30から行われます。

■報告集会
裁判終了後、報告会が埼玉弁護士会館で報告集会が行われます。
傍聴券の抽選に漏れた方はこちらにどうぞ。

埼玉弁護士会館
〒330-0063
埼玉県さいたま市浦和区高砂4-7-20
048-863-5255

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2008年09月14日

三郷生活保護裁判情報

 三郷市生活保護裁判第5回口頭弁論が9月24日(水)に行われます。これまでウェブ上では、ほとんど個人のブログしか情報がありませんでしたが、オフィシャルの情報が流れるようになったようなので紹介します。

反貧困でつながろう『三郷生活保護裁判をご支援ください!』
署名用紙
支援する会入会申込書
AML『[AML 21079] 三郷生活保護裁判をご支援ください!』
生活保護問題対策全国会議blog『三郷生活保護裁判をご支援ください!』

 さらに第5回口頭弁論の行われる9月24日の19時より、三郷生活保護裁判の学習会が行なわれるという案内が封書で届きましたので、こちらもご紹介します。

『人が人として生きる権利を守ろう 三郷市生活保護裁判学習会』
○日時
 9月24日(水)19時〜
○会場
 三郷市文化会館 視聴覚室
 〒341-0018 埼玉県三郷市早稲田5−4−1
 TEL:048-957-2511 FAX:048-957-2513
○内容
 ・三郷生活保護裁判の意義と動向 吉廣慶子弁護士
 ・三郷市の生活保護窓口の実態

■三郷市生活保護裁判第5回口頭弁論
日時:2008年9月24日(水) 10:00〜
場所:さいたま地方裁判所 101法廷
※傍聴券の抽選は9:30から行われると思います。

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■参照サイト
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法学館憲法研究所『三郷生活保護裁判(1)』
posted by あめ男 at 23:46| Comment(2) | TrackBack(1) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月29日

三郷生活保護裁判第 4回口頭弁論

 報告が遅くなりましたが、6月25日に行われた「三郷市生活保護裁判第4回口頭弁論」に前回に引き続き行ってきました。

 今回も101号法廷で、事前の告知では傍聴席は41席。しかし裁判所側の配慮があったのか、傍聴席は43席準備されました。それに対して傍聴希望者は77人。半数近くは傍聴できません。

 なんとなく、イヤーな予感がしていたんですよね。まぁ、こういうものって当たってしまうのでしょうか。連続傍聴記録は2でストップ。残念ながら抽選に外れてしまいました。ということで、傍聴報告はできません。口頭弁論終了後の報告会について触れておきます。

 いつものように、口頭弁論で使用したパワーポイントに沿って説明がされました。今回は原告側の「第4準備書面」に基づく弁論です。

 この「第4準備書面」は、第3回口頭弁論の時に説明した、原告側が三郷市側に提出していた「釈明申立書」に対する回答がようやく出てきたため、その回答(三郷市の主張)に対する原告側の反論となっているようです。内容は下記原告側資料を参照して下さい(今回は長いです)。

 それにしても相変わらず三郷市(の弁護人)は、いい加減な主張を続けていますね。まぁ、全て後付けの屁理屈ばかりで根拠がないからでしょうね。三郷市が主張すればするほど、「申請させない(水際作戦)ことを前提に、自治体が果たすべき義務を何もしていない」ことが明らかになってきています。

 報告会では今後の活動をいかに広げていくかについて意見が出されました。これについては「支援する会」に提案したいことがあるのですが、その場では言えませんでした。無責任なことはいくらでも言えますが、やはり自分ができないことを事務局にやれとは言えないので。ただ独り言として、こっそりブログに書かせていただきます。

【三郷生活保護裁判を支援する会事務局への提案】
 私が探した限り、三郷市生活保護裁判についての支援する会の公的な情報はネット上にありません。個人、もしくは支援団体のブログばかりです。駅頭での宣伝行動なども重要ですが、今以上の活動の広がりをつくるには、ネットでの情報発信は欠かせないと考えます。
1)三郷市生活保護裁判を支援する会ブログ開設
・「支援する会ニュース」の配信(PDFファイルでの公開も含む)
・「支援する会」賛同者募集
・口頭弁論日程告知
・口頭弁論資料公開(個人情報を削除した上で)
2)市民運動系メーリングリストでの情報発信
・口頭弁論日程告知
・ブログ更新の告知
・「支援する会」賛同者募集

 勝手なことを言ってすいません。さて、次回日程は9月24日です。裁判所も夏休みをとるので、しばらく先になります。

■三郷市生活保護裁判第5回口頭弁論
日時:2008年9月24日(水) 10:00〜
場所:さいたま地方裁判所 101法廷
※傍聴券の抽選は9:30から行われると思います。



----------(以下原告側資料をもとに、あめ男が作成)----------

【原告第4準備書面の概要】

■被告(三郷市)の主張に対する原告らの反論
1.原告らの要保護性
2.原告らの申請不存在等
3.住居費の不支給
4.転居指導の違法性
5.追い出し行為の隠蔽
6.「自立」の意味
7.三郷市の違法な受給抑制

■原告らの要保護性
○三郷市の主張
『自動車ローン、基準額を超える家賃等を支払っている原告らの家族が生活困窮状態にあったとは評価できない』(被告準備書面)
⇒自動車ローン及び家賃の支払の削除が可能
⇒削減分を生活に充当することが可能

○自動車ローン、家賃の支払
・自動車ローンの支払の有無
・基準額を超える家賃の支払の有無
★これらは生活保護受給の要件ではない
★生活保護受給要件を欠くと判断する理由とはなりえない

○自動車ローン、家賃の支払の削減は不可能
・平成17年2月当時、自動車以外の交通機関による通院が困難な状態
⇒自動車ローン、駐車場代は最低限必要
・引越代、敷金等の工面が困難、転居もままならない
⇒やむを得ず家賃の支払を継続
★自動車ローン、家賃の支払は生活を維持するするための必要経費である

○原告ら家族に十分な収入はあったのか?
以下原告A(男性・世帯主)、原告B(女性・Aの配偶者)とする。
・原告A 「白血病」「今後も治療が必要」
・原告B 医師から「就労困難」との診断を受けていた。
・長男 「明日からアルバイトを開始」(当時)
⇒当面の収入がほとんど期待できない
★平成17年2月当時、原告ら家族の収入は大きく割り込んでいたことが客観的に明らか

○長男の就労状況について
三郷市の主張(釈明書より)
『平成17年2月当時、活用が期待される稼働能力があった』
『長男の稼働能力が十分に活用されているかは不明であった』
⇒『稼働能力があった』が『活用されているかは不明』
★つまり、三郷市は当時の長男の稼働能力について必要十分な検討をまったく行なっていない。

○平成17年2月当時の原告Aの病状
・国立がんセンターに入院
・白血病治療の継続が必要
★原告Aの稼働状況、収入の可能性の有無、医療費の支出の程度等が、要保護性の判断の重要な要素。

○三郷市の主張
『(平成17年2月時点の)原告Bの話から、自助努力によって最低生活を維持できる余地があると判断した』(被告準備書面)
⇒その根拠は?
『原告Aの稼働、収入の可能性を前提に判断していない』(被告釈明書)
『(医療費について)被告には説明されていない』(被告準備書面)
『(どの程度生活費の工面が可能か)わからない』(被告準備書面)
★つまり、『自助努力によって最低性生活を維持できる余地があると判断した』根拠は、『何もない』ということ。

○原告家族らの要保護性否定の根拠
『生活費以外に車のローン、高額な家賃の支払をしていること、長男が働き始めたことなど、トータルに考えて判断した』(被告釈明書)
★極めて空疎な主張であり、最初から原告らを窓口で追い返すことを予定していたと考えられる。

○三郷市の要保護性の判断について
 弁護士が立ち会うことによって、平成18年6月より生活保護の受給が開始された。

○平成18年6月より保護を開始した理由(被告釈明書より)
『自動車ローン及び家賃の支払を停止したこと』
⇒いつ支払をやめたのか?
⇒三郷市がそれを知ったのはいつか?
・「長男の別居」
⇒長男の就労状況は?
⇒原告ら家族の生活に与える影響は?
・「長女からの援助」
⇒援助の額は?
⇒援助の頻度は?
★保護開始理由について具体的な主張が一切ない。つまり、保護開始理由に根拠がない。

○三郷市の主張は
・判断の根拠、過程について具体的な主張がまったくない。
・ただ事実を恣意的に羅列し、結論のみ主張。
・論理に著しい飛躍、主旨も極めて不明確。
★主張の体をなしていない。

■原告らの申請不存在等
○申請不存在に対する反論
・生活保護の申請は非要請式行為
⇒「保護を受けたい」という意思が最低限表明されれば足りる
原告B
・三郷市福祉課を複数回訪問
・原告Aが白血病で入院、今後治療継続
・預貯金及び生命保険なし
・借金があり生活が楽ではない
★保護申請の意思が主観的客観的に表示されている

○「適切な対応」に対する反論
原告ら家族は平成17年2月以降明らかなよう保護状態にあった
・三郷市の義務
『生活保護制度上の手続き、諸権利について適切な説明』(説明義務)
『生活保護申請を行なうよう助言』(助言義務)
・三郷市の対応
⇒平成18年6月まで申請の要件ではない補足性の原理について執拗に説明
⇒明らかなよう保護状態にある原告らに対し、生活保護の申請を行なうよう助言することは一切なし
★悪質な説明義務、助言義務違反
・三郷市が申請の不存在を主張することの不当性
「適切な助言を行なうことはもとより、生活保護制度の内容を十分説明の上、保護申請について、適切に教示すべきであった」(平成19年10月9日福岡県知事裁決)
⇒「相談者の申請行為を妨害、遅延させる違法な対応を行なった当事者が、申請の意思表示の不存在を主張することは許されない」との価値判断に由来
★本件も同様の価値判断が妥当する事案

○住宅費の不支給
三郷市
『滞納家賃がある、契約更新がない、立ち退きを求められているという状況から、家賃確認の証明書の提出を求めた。その提出をしなかったことを不問にして、家賃不支給を違法と延べるのは不当』
→『証明書を提出しなかったから住宅費を支給しなかった』という理屈
★家賃確認の証明書は不要
・法定更新により従前の契約通りの家賃額であったことが明らか
・住宅扶助の支給は有効な賃貸借契約の存在が確認できればよい
⇒賃貸借契約書と督促状で足りる
⇒三郷市所定の賃貸借契約書は、賃貸借契約の存在を確認する書式に過ぎない(住宅費不支給の根拠とはならない)

○理由のない住宅費の不支給
三郷市
『住宅費の需要がなかったとは主張していない』
『契約期間が満了しており、更新拒絶されていた状況では、その後の契約関係は当事者の見解の対立、相違が予想された』
『更新契約がない以上、新賃料が未定と判断した』
⇒住宅費の需要があり、法定更新により必要な賃料額は明らか
★当然に支給すべき住宅費を支給しなかったのは違法である

■転居指導の違法性
○廃止に向けた「話し合い」
三郷市
『原告から生活保護廃止の希望が述べられた』
『自分の力でやるだけやってみる、それで駄目なら葛飾区へ生活保護の相談をするという話し合いができた』
⇒原告らが自発的に自らの意思を述べていない
⇒原告らと被告との間では井蛙k都保護制度に関する知識、情報量、交渉力の差が歴然
★話し合いではなく、三郷市による転居の指導である。

○「精神的支援」の意味
三郷市
『経済的支援がなければ、精神的支援では意味がないような主張は失当である』
⇒葛飾区への転居指導により、三郷市が原告らに対する生活保護による経済的支援を不当に打ち切ったことが問題。
★争点からあまりにもずれた主張

○親族の住居により近い転居先候補
※葛飾への転居にあたり、親族の支援が期待されている。
・原告B 転居先候補としてより親族の住居に近い物件を三郷市へ提出
a.6万5000円
b.6万7000円
・それに対し三郷市
⇒『家賃が高額』、転宅費不支給の説明
・葛飾区の複数世帯の住宅扶助限度額=6万9800円
★三郷市は転宅費が支給できないとの虚偽の説明を行なった

■追い出し行為の隠蔽
○「話し合い」と保護離脱の見通し
三郷市
『原告から生活保護廃止の希望が述べられた』
『自分の力でやるだけやってみる、それで駄目なら葛飾区へ生活保護の相談をするという話し合いができた』
⇒原告B、長男に収入なし
⇒長女のアルバイト収入は4〜5万円
★原告らに具体的に要保護状態を離脱できる見込みなし

○「自立」と保護離脱の見通し
三郷市
『生活保護の受給を継続したいという意思表示が明示されないのに葛飾区に通知する義務はない』
『必要なら葛飾区で申請できるので問題はない』
『申請したいのであれば事前に通知もできたし、その助言もした』
⇒原告らの「自立」を強調
★「自立」のためには最低限の経済的生活基盤があることが前提
★要保護状態を離脱する見通しが立たなければ保護廃止は不当

○「個人情報保護」
三郷市
『個人情報保護の観点から葛飾区に転居の通知をしなかった』
・三郷市個人情報保護条例
⇒法令に定めがあるときは本人の同意不要
・厚労省の法令施行細則準則4条
・三郷市生活保護法施行細則4条の2
⇒被保護者の転出に関する新転居地への通知をする義務
★『個人情報保護の観点から通知をしない』ことは三郷市が定める個人情報保護条例にも違反している

○転居後の受給意思
三郷市
『原告らが転居後は保護を受けないという意思を表明したので葛飾区への移管通知をしなかった』
・東京都生活保護運用事例集
⇒被保護者が保護の受給要件や廃止事由を正しく理解しているか
⇒保護需給が継続できることを認識した上で任意かつ真摯に辞退を申し出ているか
⇒保護廃止によって被保護者が窮迫した状況に陥るおそれがないか
★転居先で保護の継続を望まない意思は表明されていない
★三郷市も十分な調査検討を行なっていない
★三郷市は当然に葛飾区に移管通知をしなければならない

○世帯単位の原則に反する処理
三郷市
『原告Aのみ退院まで引き続き三郷市で保護を継続』
・生活保護法第10条『世帯単位の原則』
⇒原告BとAを別世帯として取り扱うことは許されない
★三郷市の追い出し行為が直ちに明らかになることを恐れたための隠蔽工作

■「自立」の意味
三郷市
『自立の意思を抑制することこそおそれるべきである』
『生活を立てていくためには不確実な状況の中に一歩を踏み出さなければならない場面もあることは当然』
○自立助長
「市民が権利の主体として生き抜くための社会経済的精神的な諸条件を行政において整備し、市民の主体的な生存を援助すること」(憲法25条、生活保護法1条)
★要保護状態を離脱していない要保護者に対して生活保護受給をやめさせることは自立ではない

■三郷市の違法な受給抑制
○申請率の低さ
三郷市
『生活保護と無関係の相談についても面接記録表を作成している』
⇒埼玉県による生活保護監査実施結果の面接相談件数には、生活保護と無関係の相談件数は含まれない
『保護率を見ると三郷市は近隣と比較して低くはない』
⇒保護率で判明するのは現に生活保護を受けている人の多少
★生活保護相談者が実際に申請することができたかどうかという問題点からは無意味

○三郷市の申請率
・さいたま市をのぞく埼玉県内の39市中最低(平成17年度)
・相談延べ件数39市中ワースト2(平成18年度)
・実相談件数39市中ワースト3(平成18年度)

○埼玉県の監査結果
三郷市
『鋭意改善に努力しているもので、固定的に捉えられることは適切ではない』
・平成19年度生活保護法施行事務監査
「記録上からは要保護者としての確認を優先している」
「相談者に自動車の使用を制限する助言を行なっている」
「複数階にわたる相談が多い。輪番制などの体制上から主訴をきちんと把握できない例証か」
「記録上は稼働能力の活用などの表現が目立つ」
「扶養義務者、稼働能力の活用などの表現が目立つ」
★平成15年以後に改善がなされたとは考えられない

----------(以上原告側資料をもとに、あめ男が作成)----------



■関連投稿
三郷市生活保護裁判を支援する会
三郷生活保護国家賠償請求 第2回口頭弁論
三郷生活保護裁判 第2回口頭弁論
三郷生活保護裁判 第3回口頭弁論

■参照サイト
労働組合って何するところ?『三郷生活保護裁判 第4回口頭弁論』
法学館憲法研究所『三郷生活保護裁判(1)』
posted by あめ男 at 13:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月01日

アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議−削除された決議案

アイヌ民族:「先住民族」初の国会決議、参院で採択(2006/06/06毎日)

 「アイヌ民族を先住民族とする国会決議」が「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」と名前を変えて参議院で採択された。当初の原案から自民党の異論に配慮して削除された部分をここに記しておこう。

「アイヌの人々が労働力として拘束、収奪されたため、その社会や文化の破壊が進み、また、いわゆる『同化政策』により伝統的な生活が制限、禁止されることで受けた打撃は大きく…」

 政府自民党にとって、アイヌ民族を「拘束、収奪」した歴史的事実は「なかった」ということか。

 この決議は名前の通り、参議院が政府に対して「アイヌ民族を先住民族とすることを求める」決議である。今後の政府自民党の対応が注目されるが、「有識者会議」を設置するということである。

 この「有識者会議」にアイヌ民族代表者が正式なメンバーとなるかがポイントだ。もし民族代表者が入らないのであれば、「有識者」の先生方は辞退すべきであろう。


■追記(2008/06/07)
 「有識者会議」メンバー選定の駆け引きが始まったようだ。

『アイヌ民族関連報道クリップ』より
アイヌ国会決議:懇談会参加めぐり、駆け引き(毎日新聞)

----------(引用ここから)----------
アイヌ国会決議:懇談会参加めぐり、駆け引き
 「今日は新生日本を迎える時が来たと感極まった」。アイヌ民族の先住民族認定を求める国会決議が採択された6日、国会内で記者会見した北海道ウタリ協会の加藤忠理事長(69)は歴史的な転換点を迎えた喜びをこう表現した。ただ、具体的な先住権の内容などを検討する政府の「有識者懇談会」設置へ向け、メンバーにアイヌ民族を入れるよう求めるアイヌ側と、オブザーバー参加にとどめたい政府側との駆け引きが早くも始まり、先行きには不透明感が漂っている。
----------(引用ここまで)----------
タグ:アイヌ
posted by あめ男 at 11:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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